男女の参加者が縛り、縛られることを楽しむ「緊縛会」。しかし、なかには「男子禁制」の会もあり、女性たちの間で人気だという。そこに通う女性たちの本音を探るべく、SPA!記者が潜入した。
縛られて涙を流す女性も…「何もかもどうでもいい」
![大人気[緊縛女子会]に潜入!](/wp-content/uploads/2025/03/20250325kinbaku4-550x825.jpg)
数本の縄を巧みに操り、筆者を縛り上げていく緊縛師の芙羽氏。ものの10分ほどで逆さ吊りの状態に到達していた
3月某日。大井町駅から徒歩5分。7.5畳の和室には夕暮れ前のやわらかい光が静かに差し込んでいた。
普通と少し違うのは、赤や黒の数十本の麻縄や、縄をかける用の鉄パイプが立方体状に設置されていること。そして記者は今、鉄パイプにかけられた縄により、宙吊りにされようとしていた――。
ここは、緊縛師・芙羽忍氏が主宰する“女子縄会”。会費は一人3000円で、記者のほか、受け手の参加者が2人と、芙羽氏の弟子の縛り手が1人。すべて女性だ。
記者が縄を受ける番になると、両腕を後ろで組むよう指示され、縄で固定される。ここから、芙羽氏は考える様子など一切見せず、ただ淡々と縄をさばいていく。
![大人気[緊縛女子会]に潜入!](/wp-content/uploads/2025/03/20250325kinbaku2-550x367.jpg)
初めに上半身と片脚を縄で巻かれる
最初は記者の上半身と片脚に縄を巻きつけ、そこに別の縄を引っかけ支柱に吊るしていく。その後、支柱と記者を繫いでいた余分な縄が減らされ、気づけば逆さ吊りになっていた。
![大人気[緊縛女子会]に潜入!](/wp-content/uploads/2025/03/20250325kinbaku3-550x367.jpg)
徐々に横吊りの体勢に
もはや重心も何もない。腹や脚に力を入れ、安定させようと試みたが、逆さ吊りではまったく力が入らず、ただ揺れ続けるしかない不安感が。表情をつくる余裕はなく、ここに異性がいたらと思うと耐えられない気がした。
だが、縄で吊るされているのに、決して拷問のようなまがまがしさはない。
むしろ、普段はあり得ない上下逆転の体勢で頭に血が集まっているせいか、徐々に頭がぼうっとしだした。「これは取材」という意識も、もう、何もかもどうでもいい――。
逆さ吊りにされると意識が遠のいていく受け手は多いようで、記者の後に縄を受けた女性も同様に、まるでサウナで“ととのっている”ような穏やかな顔になっていた。
男性がいる場では純粋に縄を楽しめない