更新日:2025年06月26日 16:08
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特殊清掃員が明かす“若者の自殺現場”の特徴。遺書から見えた「世の中の生きづらさ」と「孤独の深さ」

「近頃、若者の自殺現場の特殊清掃依頼が増えてきていますね」 こう話すのは、都内を中心にさまざまな現場で特殊清掃を手がけるブルークリーン株式会社で働きながら、特殊清掃の実態を伝える登録者5万3000人以上のYouTubeチャンネル「特殊清掃チャンネル」を運営している鈴木亮太さん。 若者たちの自殺現場を清掃するうちに見えてきたものとは……。詳しい話を聞いた。

若者の自殺現場の特徴

女性

※写真はイメージです。以下同

鈴木さんは、若者の自殺の特徴として印象的だった現場があるという。取引先の不動産屋からの依頼で、いつものように特殊清掃の見積もりに向かった。 「お風呂場での自殺で現場に着いたところ、臭いが外にまで広がっていました。いつも通り防護服を着て中に入ったところ、玄関先にクリアファイルが置いてありました。よく見てみると、“遺書”と書いてありました。 内容を読んでみると、色々な方に向けた文章が書いてありました。『こんな形で別れることになってしまって申し訳ありません。生きていくことが辛くて限界でこういう選択をしました。相続は放棄してもらって、亡くなった後のことは何も気にしないでください』など、死後の手続きも全て指示してありました」
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦