スマホが脳を“ハッキング”…SNSとショート動画が引き起こす新たな現代病「スマホ認知症」の実態。脳神経内科院長が警鐘
通話、SNS、暇つぶしのソシャゲ――、いまや現代人の生活はスマホなしでは成り立たない。だが便利さの裏側で、脳が静かに蝕まれていることに多くの人は気づいていない。“スマホ依存”がもたらす新たな現代病に迫った!
「最近、物忘れが増えた」「若い頃のように集中力が続かない」。中高年によく見られる悩みだが、本当に加齢のせいだけなのだろうか?
「スマホの使いすぎによって、認知症に似た症状が表れる『スマホ認知症』が世代を問わず広がっています。日本では6000万人が予備軍といっても過言ではありません」
そう警鐘を鳴らすのは、東京・葛飾区の金町駅前脳神経内科院長の内野勝行氏だ。
スマホ認知症とは、SNSやショート動画といった絶え間ない情報の洪水に脳が耐えきれず、注意力や記憶力が低下。物忘れの増加といった症状が生じる状態を指す。
現代人は「一日で江戸時代の一年分に相当する情報を浴びる」とされ、脳に過剰負荷がかかるのが常だ。ただし、内野氏によれば病気というより“一時的な症状”と表現するのが実態に近い。
「認知症では脳が変性し、インプットすらできなくなります。一方、スマホ認知症ではインプットはできるものの、脳で情報が氾濫しているため記憶に重要な役割を果たす前頭葉と海馬の連携が乱れ、アウトプットがうまくできなくなる。わかりやすく言えば、脳内が情報の『ゴミ屋敷』となり、探し物が見つからない状態に陥るわけです」
スマホの過剰使用が脳に与える影響は、単なる一時的な物忘れにとどまらない。慢性化すれば認知症のリスクを高め、精神面や生活習慣の乱れへと波及する。とりわけSNSやショート動画は脳を「ハッキング」し、知らぬ間に依存の深みへと誘う。もはや大人に限らず、誰もが脳の“ゴミ屋敷化”から逃れられない時代に突入しているのである。
では、この「スマホ認知症」の影響は大人だけの問題なのか。有料記事後半では、学力や社会性の発達にまで及ぶ子ども世代への深刻な影響を探るとともに、自らの危険度を測るためのセルフチェックリストも提示する。スマホ依存がいかに広範な世代を蝕んでいるのかを明らかにする。(残り2001文字)
認知症に酷似した症状をスマホ依存が引き起こす!
![静かに蝕む[スマホ認知症]の深刻度](/wp-content/uploads/2025/08/20250826sumahoninchi1-550x367.jpg)
金町駅前脳神経内科院長・内野勝行氏


