「消費者金融の借金、まとめてきれいにしてやるよ」独身サラリーマンをカモにする“なんちゃって不動産投資詐欺”の実態
資産運用の手段として、サラリーマンの間でも人気を博す不動産投資。だが、動くカネが大きいがゆえ、悪質な業者も乱立。独身男性たちが今、狙われているという。知らずに買ったが最後、破産や逮捕まであり得る「投資詐欺」のカラクリとは――。
「消費者金融に借金があるなら、まとめてきれいにしてやるよ。今なら不動産投資で一発逆転できるぞ」
家具メーカー勤務の神保拓真さん(仮名・31歳)は昨年5月、直属の上司からこう声をかけられた。年収は350万円。独身ゆえに自由に使えるカネはあるが、ボーナスは借金返済に消え、将来に不安を抱いていた。
そんなとき差し伸べられた“救いの手”に、神保さんは迷わず飛びついた。不動産会社の部長を名乗る男と面談したのだ。
「住宅ローンを使って優遇された金利で物件を買い、家賃収入で返済していく。『本当は自分が住まないといけないけど、まずバレない。なんせ俺もやってるから』と上司も言うので信用してしまった。書類も不動産会社が全部用意してくれるし、銀行への対応まで丁寧に細かく指導されて。自分の給料では本来借りられないような額の融資をまとめてもらい、特別に儲けの裏技を伝授されているような気持ちになって、舞い上がってしまったんです」
だが、契約から半年が過ぎた頃、一通の書面が届き神保さんは凍りつくことになる。そこには「虚偽申請による契約違反」の文字。上司が持ちかけてきた話は不動産投資“詐欺”だったのだ。
神保さんが飛びついたのは、住宅ローンの優遇金利を悪用した“なんちゃって不動産投資”と言われるもので、昨今急増している。不動産業界に精通するブローカーのX氏が明かす。
住宅ローンの優遇を悪用した“なんちゃって不動産投資”は、独身サラリーマンを狙い撃ちにし、虚偽申告や収入証明の偽造を前提とした詐欺的スキームとして拡大している。有料記事後半では、デベロッパーや金融機関と結託しながら莫大な利益を吸い上げる構造、そして、保険営業マンまでが関与し、女性をも巻き込む新たな被害パターンが広がっている点を追及していく。(残り2102文字)
![[なんちゃって不動産詐欺]が大流行](/wp-content/uploads/2025/08/20250826fudosan10-550x629.jpg)
神保拓真さん(31歳・家具メーカー勤務)「不正がバレ、一括返済を迫られて人生詰みました」


