更新日:2024年12月16日 15:39
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シリコンバレー帰りの米国株投資家が「AIと同じくらい熱い」と話すジャンルは「肥満」。日本でも話題の「痩せる薬」をつくる会社に注目

米国の時価総額3位に躍り出たエヌビディアをはじめ、AI関連米国株の勢いが凄い。では、“爆騰モード”と化しているAI関連企業群のなかでもハイパフォーマンスを示し、「これから10倍」を叶える銘柄は何か。 その答えを得るべく意見を求めたのは、資産3億円の米国株投資家として知られるPAN氏だ。投資家としての実績だけでなく、元々はシリコンバレーの米テック大手でマーケティング責任者を勤めた人物である。 テック業界最先端で研鑽を積んだ人物なだけに、「このサービスが来る」という審美眼は確かなもの。新型コロナ禍でテレワークが広まる前にZOOMに注目し、「恐らく日本人で初めて大々的にZOOMを紹介した投資家」としても知られる。 そんなITと米国株に精通する男は、米国株の行方やAI関連銘柄をどう読むのか。注目すべきセクターや銘柄について徹底分析してもらった。(連続インタビュー3回目) 【全3回の記事一覧を見る】⇒個人投資家 PAN氏の資産[10倍]にする投資術 ※有料会員の方は目次をクリックすると、該当の箇所にジャンプできます。

世界が注目する「抗肥満薬」を牽引する2社

前回までは米ハイテク株を中心に有望株をお伝えしましたが、個人的にはもう一つ、AIと同じくらい熱いと感じるジャンルがあります。それが「肥満症治療薬」です。 薬にはいくつかタイプがあるのですが、特に注目されているのが「GLP-1受容体作動薬」というジャンルです。元々は糖尿病の薬でしたが、血糖値を下げて食欲を下げる効果が肥満解消に繋がり、近年次々に新薬が開発されています。 日本でも「GLP-1ダイエット」などと呼ばれて使われていますが、日本と比べて圧倒的に肥満率が高いのがアメリカです。「薬の力を借りてでも痩せたほうが健康だし、長生きできる」という認識が広まり、需要が爆発的に増えています。 それに伴い、ヘルスケア関連株も高騰。その筆頭が、イーライ・リリー(NYSE・ LLY)とノボ・ノルディスク(NYSE・ NVO)の2社です。肥満症治療薬の市場は将来的に1000億ドルを超えるとも言われるほどに巨大です。2社はそれぞれすでに株価は上がっていますが、さらなる将来性が見込めると思っています。
米ハイテク系外資に務めつつ、’13年から米国株投資を始め資産3億円に。SNSでも情報発信を行う。Xは@PAN_US_STOCK