５月から政府の補助金が段階的に打ち切られる電気代や、欧州の記録的な干ばつと雨不足で最大60％強の価格上乗せが予定されているオリーブオイルなど、値上げラッシュが加速している。 　止まらないインフレに対抗するため、新しいシーズンから本格的な「副業」に乗り出す人も増えているというが、そんな値上げラッシュの苦境をむしろ逆手に取って、年間数百万円の利益を上げる副業が注目されている。昨年から急騰しているハイブランド商品を専門にした「せどり」ビジネスがそれだ。 「相次ぐハイブランドの値上げに牽引されて、いまヴィンテージが再評価されています。たとえばクリスチャンディオールのサドルバッグは以前なら買取店で1万円以下で買取されることもありましたが今は7～８万円で取引されています。イヴ・サンローランのアクセサリーも３～４年前なら買取相場が数千円だったものが、10万円を超えるアイテムもある高騰ぶりです」 　こう話すのは、ハイブランドせどりに詳しいALENT氏（@jam10311031）。5000円で購入したヴィンテージ時計を10万円に、2万7000円で購入したブレスレットを15万円に化けさせるなど“現代の錬金術師”と言っていいせどり界隈のインフルエンサーだ。 　一般にせどりは、買い取った価格と売り上げの差額が儲けになるため、いい商品を安く仕入れる目が必要となるが、ALENT氏はこれまで培った「目利き力」を武器に、サラリーマン時代の５倍以上の年収を1日の実働３～４時間程度で稼いでいるという。 　ALENT氏は「初心者でも簡単なポイントさえつかめば会社員の副業として片手間でやっても年間120万は狙える」と豪語するが、実はその言葉通り、４つのポイントさえ押さえておけば、初心者でも年間総額100万円超の利益を生み出す掘り出し物を容易に見つけ出すことができるという。 ※有料会員の方は目次をクリックすると、該当の箇所にジャンプできます。 「1つ目のポイントとして、まず初心者が狙うべきアイテムは腕時計ということです。 　時計には一般的に（一部のヴィンテージを除いて）型番が存在しているので、知識が少ない初心者でも調べればモデルがわかります。時計は鞄や服と比べて、かさ張らず保管できるし、送料も安い。在庫管理が簡単なのもオススメできる理由です。 ”せどりの申し子”を名乗るほどのプロせどらー。腕時計マニアだった父のもとで養った確かな審美眼で、せどりだけで会社員時代の5倍の年収を稼ぐ。得意分野はヴィンテージアイテム、ブランド時計、ハイブランド全般