更新日:2024年12月16日 15:16
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もちづき千代子が明かす、Webライターが「この人に仕事を任せておけば間違いない」と信頼される8つのコツ

もちづき千代子

ライターのもちづき千代子さん(44歳)

混迷を極めるWebライターの世界。ChatGPTやClaude、GeminiなどのAIツールの登場により、今後はSEO対策(検索エンジン最適化)に特化した“SEOライター”の仕事は激減していくとも言われている。そんななかで、“取材ライター”や“インタビューライター”を目指している人も多いはずだ。 では、いま現場で活躍している人たちは、実際どのように仕事をしているのか? セクシー女優のインタビューをはじめ、“アダルト系ジャンル”は男性のライターがほとんどだが、女性のライターとして存在感を発揮するもちづき千代子さん(44歳)。 コンビニや書店、ネット上でも“エロ規制”が年々強まるなど、アダルト系ジャンルを扱う媒体数が少なくなっていくなかで、彼女は長年生き残ってきた。 【前回記事】⇒“セクシー女優”を取材しまくる44歳女性。「前職や過去の経験」をライターとして強みに変えて 多くのメディアの編集者(担当者)から「もちづきさんに任せておけば間違いない」と信頼され、依頼が絶えない。「このジャンルといえばこの人!」と思ってもらうことが、ライターとして継続的に仕事を得るうえで大きな武器になることは言うまでもない。今回は、もちづきさんの仕事術からその秘訣を探っていく!(記事は全2回の2回目)

①「次も仕事をお願いしたい」と思ってもらうためには?

名刺

トレードマークのピンクの髪色の似顔絵が描かれた名刺

もちづきさんは前回、仕事を獲得するために「可能な限り多くの人と会うようにしてきた」と話していたが、次もお願いしてもらえるとは限らない。 せっかくメディアの編集者(担当者)と繋がりができて仕事を受けたものの、数回の依頼でパッタリと途絶えてしまうことも……。当然、スキル不足だけではなく、仕事先との相性の問題もあるが、もちづきさんは何か意識していることはあるのか? 「今まで自分で意識してきたわけではないのですが、先日ある方から『自己主張が激しすぎないのに存在感があるよね』って言われました。 たしかに、私は飲みの席でも自分が“主役”にはならないようにしているんです。自分の話はそんなにしないけれど、ただ黙って聞いているわけじゃなくて、相手が話しやすいように“合いの手”を入れるとか。 インタビューなど、仕事の場でも基本的に相手を立てるような振る舞いを心がけていて、“こいつがいたら便利だな”って思ってもらいたい、というのは常に考えて行動している気がします」 ついつい自分を前に出したい、目立ちたいという気持ちが言動や文章に現れてしまうこともある。もちろん、専門分野の著書があるライターの場合は、編集側から要望として原稿の中で意見が求められるケースもあるわけだが、まだ“駆け出し”の段階では稀。実際、ライターの仕事は主役ではなく“裏方”が多いのである。もちづきさんの相手に対する“気遣い”が安心感を生み出していることは間違いない。

②ギャラ交渉はするべきか?

特にライターとして駆け出しの頃は、ギャラの交渉をするべきか、言い値で請け負うべきか迷いどころだが、もちづきさんは「基本的にギャラ交渉はしない」という。