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辛辣すぎる海外メディアの東京五輪評「病気や死をもたらす大拡散イベント」

 相次ぐ選手や関係者のコロナ陽性、いじめ問題による辞任やホロコースト風刺による解任、段ボールベッドやトイレ不足……。想像以上のトラブルが発生し続けている東京五輪には、海外メディアも驚きを隠せないようだ。

東京五輪はまるで溢れるトイレ?

forbs

Forbesより

 コロナの「大拡散イベント」になりかねないという見方をアメリカの「Forbes」も指摘するところだ。 「今度の夏季オリンピックで人類の誰もが見たくないイベント、それは大拡散だ。コロナウイルスは違う意見を持っているかもしれない」  のっけから皮肉たっぷりだが、トライアスロン会場さながら、「トイレ」に例えつつ、コロナ感染拡大のリスクをこう説明する。 「日本では当時、Covid-19の総死亡者数が1万2312人で、そのうちの約80%が2021年に起きている。さらに、これまでCovid-19のワクチンを接種したのは、日本の人口の約4分の1にすぎない。それにより、この国はかなり危険な状況に置かれている。トイレの水が溢れそうになったとき、さらに水を注ぐのは、最後にすることだろう。同じように、いまはCovid-19の感染者をさらに増やすかもしれない時期としては、ベストなときではない」  現在、日本が置かれている状況でオリンピックを開催することは、「火に油を注ぐ」ならぬ、汚水が溢れるトイレに水を注ぐことにほかならないというわけだ。 「理想を言えば、大規模な国際イベントを開催することを考える前に、まずは少なくともウイルスをよりよく統制したいものだ。これは世界にとってよいことではない。日本で何が起きたとしても、それが日本に留まるとは考えられない。なぜなら、選手と彼らに同行するコーチやスタッフは、全員自国に戻るからだ」  ワクチン接種が進んだことで、欧米では少しずつだが、これまでのような日常が戻りつつある。五輪をキッカケに、世界的なパンデミックが再流行ということになれば、日本への批判はこんなものではすまないはずだ。

無傷で切り抜けるには奇跡が必要

 一年の延期を経て、いよいよ開催された東京五輪。巨額の資金を投入し、準備期間が延びたにも関わらず、その実態はご覧のとおりだ。そのお粗末さは、米英主要メディアでも、大きく取り上げられている。  例えば、「USA TODAY」には「東京オリンピックはCOVID-19下で、災害となる運命なのか?」という見出しと共にこんな記事が載った。 「大会は金曜日の夜の開会式まで正式には始まらないが、この大会が永遠に『COVIDオリンピック』として知られることになるのは、我々誰もがわかっている。  206か国から1万人以上のアスリートが集うこのオリンピックは、ワクチンを接種していないこの日本で、病気や死をもたらす大拡散イベントとなるのだろうか?  それとも、パンデミックが世界中で猛威をふるうなか、アスリートたちが比較的安全で調和のとれた状態で集まることができることを示し、開催国と世界に安堵のため息とほのかな喜びをもたらすのだろうか?  今のところ、そのような(後者のような)選択肢はない。ほとんどの選手、コーチ、関係者、報道関係者が無事に日本に入国し、大規模なパンデミックの規制下で精一杯の生活を送っているにも関わらず、この大会に向けてはトラブルばかりが続いている」  すでに汚名がつきまとうことは確実というわけだ。3兆円とも言われる莫大な資金を投じて、世界に醜態を発信することになるとは、誰も想像していなかっただろう。さすがに「病気と死をもたらす」とは、言いすぎなのではないかと思われるかもしれないが、忖度なしで客観的に見た場合、こうしたリスクは誰の目にも明らかだろう。
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「安倍マリオ」はどこへ消えたのかと追及する声も
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