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嫌われる中年男性の特徴。なぜ、彼らはウザいアドバイスを押し付けてくるのか?

 政治家や著名人の失言、おじさん構文の炎上など、非難を浴びることの多いおじさん。下の世代からの揶揄にとどまらず、手を取り合うべき同世代から嫌われてしまうことも。中年男性500人へのアンケートと識者取材から、嫌われるおじさんのタイプを導き出した! 今回は価値観が古く「気合」が口グセの中年男性を“昭和クローンおじさん”と命名、深堀りする。

パワハラ、セクハラ…嫌われ中年の代表格

嫌われる中年

嫌われる「昭和クローンおじさん」

 令和の時代に取り残されたのが、昭和クローンおじさん。暴言や失言によるパワハラ、セクハラを起こしてしまうため、嫌われ中年の代表格と目される。 「昭和クローンおじさんは、経験主義的な人が多い。自分の経験を信じ『俺はただ年齢を重ねてきたわけじゃない!』とプライドがあるため、同僚や部下に厳しくあたりがちです」  こう分析するのは、博報堂生活総合研究所で生活者調査を行う前沢裕文氏。  このタイプ、果ては、キャバ嬢やアイドルといった若い女性にまで説教してしまうのだから、見るに堪えない。自信家で、他者を認めない言動は「他人の子育てにアドバイス」や「ツイッターで長文のアドバイス」にまで及ぶが、本人は良かれと思ってやっているから厄介だ。

家父長制的な価値観が残る最後の世代

「『コンビニの安いワイン全然美味しい』ってツイートしたら、『1万円以上しないワインはワインとは呼べないね』ってわざわざリプを送ってくる同期がウザかった」  との例も挙がっている。人材育成支援企業経営者の前川孝雄氏は次のように分析する。 「今の40~50代は家父長制的な価値観が残る最後の世代。絶大な権力を持つ父親の姿を見て育った人も多く、会社に入社したての頃も、上司や先輩が家族のように面倒を見てくれた。そのおじさん像がいまだに頭に残っている人は、周りや下の世代の人に対して過干渉になってしまいがちです。  しかし、これは年功序列が成り立った昭和だから通用したもの。中年がお金も権力も失いつつある令和の時代には、通用しづらいですね」
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高すぎる理想と現実
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