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使用済みマスクを売る少女たち「感染の危険性? 買った人の責任です」

「マッチ売りの少女」ならぬ「マスク売りの少女」がSNSを中心に増加。靴下や下着など、従来のブルセラ商品と同じ位置づけで扱われ、なかにはマスクをきっかけに始める女性も。その背景には現代ならではの理由があった……

コロナ禍女性の新たな凌ぎ?マスクのブルセラ拡大中

マスク販売

写真はイメージです(以下同)

 新型コロナウイルスの流行直後、在庫不足によって高額で転売されたマスク。現在、マスク不足は解消されたにもかかわらず、一枚500円以上の高値で取引される異常事態が起きている。  ツイッターで「#マスク売ります」というハッシュタグを使い、化粧や飛沫で汚れた使用済みマスクを売る「マッチ売りの少女」ならぬ「マスク売りの少女」が出現しているのだ。なかには18歳未満の高校生や中学生を名乗る投稿も見受けられる。 「大学でツイッターを見ていたらおすすめでマスクを売っているツイートが流れてきて『こんなん売れるの?』と試しに自分のマスクで同じようなツイートしたんです。その日のうちに取引の連絡がきて『こんな簡単に売れるんだ!』って。売り子するのは初めてでした」  大学1年生のひろさん(仮名・18歳)は興奮冷めやらぬ様子で語った。ちなみに若者の間でブルセラは「売り子」と呼ばれている。 「いま始めて3日目で、1枚500円と6枚セットで2500円、2人に売れて化粧品を買いました。どうせ捨てるものがお金になるなんてスゴいですよね。コロナでバイト代がゼロになって、稼ぐ手段を探していて、名前を隠して発送すれば誰かわからないし、下着は嫌だけどマスクなら抵抗ないです。感染の危険性? それは買った人の責任ですし」

バイトのシフトが減って……

マスク販売 大学4年生のほのかさん(仮名・22歳)も、きっかけはコロナでバイトのシフトが減ったことにある。下着の出品から始めた彼女は、マスクのメリットを感じていた。 「バイト代で学費を払っているので、数万円減るのも結構キツくて。それで友達が高校の制服を売っていたことを思い出して、ツイッターで下着で売り始めました。抵抗はまぁまぁありましたけど、仕方ない、やるかーって。途中でマスクも売れると知って、下着と同じような扱いなんだと驚きました。下着は使い込むのに時間がかかるし、下着代もかかる。でもマスクは安くて毎日使うし一日つけるだけで売れる。次々にストックができて下着より効率がいいんです」  ブルセラ販売関係者によると「感染拡大のことを考えると大っぴらにはできないが黙認している」と声をひそめる。 「コロナ禍でブルセラの出品数が全体で2割増して、めったに出品されないマスクは10倍増えた印象です。とはいえ、糞尿付きのパンツのほうが菌は多い気がするので、それがスルーされてきてマスクが問題視されるのも変な話だなと思いますけどね」
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使用済みマスク販売は法律違反になるのか?
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