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テレビ離れの本質は「作り手の勝手な忖度」/元テレビ東京プロデューサー・上出遼平

 コロナ禍で自粛生活、円安進行で物価高、高齢化に伴う医療費負担の増大……。多くの人が「仕方がない」と受け入れてきた閉塞感は、なぜ解消できないのか? 同調圧力に屈することなく、堂々と「NO」を突きつける気鋭の論客たちが日本の忖度社会を打破する処方せんを提示する。

テレビプロデューサー・上出遼平「勝手な忖度、自主規制をしなければ番組は面白くなる」

日本の忖度社会 テレビ離れにNO!

上出遼平氏

 テレビがつまらない。そう言われて久しいが、近年では動画配信サービスの普及で「テレビ離れ」が加速している。今年はキー局すべての世帯視聴率が初めて10%を下回った。「それでもテレビの存在価値や面白さは変わらない」と異を唱えるのが元テレビ東京のプロデューサー・上出遼平氏だ。 「テレビ以外のデバイス、コンテンツが増えているので、視聴率の低下は必然です。それをもって『テレビがつまらなくなった』と言うことはできません。ただ近年は番組の制作費が縮小し、スポンサーの意向も無視できない。今のテレビは中高年がメインのターゲット層なので、わかりやすい番組ばかりになっているのが現状です」

テレビがつまらなくなったのはコンプラのせいではない

 また、つまらなくなった理由としてよく挙がるのはコンプライアンスの厳しさだが、これについて氏は否定的だ。 「コンプライアンスは、過去のテレビの失敗を基礎に決められている。だから『コンプライアンスを破らないと番組が面白くならない』というのはテレビマンの傲慢。そうした主張はテレビで害されるかもしれない人たちへの想像力が欠如していると思いますね」
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“テレビ離れ”の本質的な原因を分析
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