お金

12回で約1400万円を得た男性も…海外での治験で稼ぐ“プロチケラー”の実態

未承認で一般に流通する前の医薬品を摂取し、その安全性や効果を立証する治験。海外で行われるものは報酬が高額になっており、そこでお金稼ぎに走る輩も。彼らの実態を追う。

世界をまたにかけ大金を稼ぐプロチケラーの世界とは?

海外治験

写真/PIXTA

「14泊15日で1万150ドル(約130万円)」、「10泊11日で6080ポンド(約95万円)」。昨今インフレの影響から、世界各国の治験の報酬相場が1.5倍近く跳ね上がっている。 このゴールドラッシュに乗り、海外治験で出稼ぎしながら世界旅行を楽しむ通称“プロチケラー”が増加中だ。 この世界で活動し始めて3年目となる山里哲氏(仮名・34歳)もそのひとり。 「もともと国内治験を巡っていましたが、’19年に各国の治験募集情報を掲載している治験グローバルというサイトに日本の3倍近い報酬が出るイギリス治験が載っていて、すぐに応募しました。それから海外治験の“沼”に浸かってばかりです」

日本人向けの治験が外国で行われる理由

ここまで高額な日本人向け治験が諸外国で行われているのには理由がある。 「日本は保険制度の充実と高齢化の影響で、世界第2位の薬のマーケットになると予測されています。そこに世界の製薬会社が目をつけているんです。イギリスの会社も国内の在留邦人を集めることを優先していますが、日本から呼ばないといけないぐらいに治験にかけたい薬が多いので、こんな高待遇になっています」
次のページ
合計12回の海外治験で約1400万円を得た男
1
2
3
4
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ