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激安塾を経営する人気芸人が“教育への過剰な課金”に思うこと「そのお金が子供に課すものを考えるべき」

「かわいい我が子を少しでもいい大学に」そんな思いから、塾代や学費などを惜しげもなく払う親が増えている。しかし、「課金型教育」とも呼ばれる状況は、成果が出るどころか、むしろ「カネを使うほど成績が上がらない」という悲しい現実も生んでいる。週刊SPA!ではこうした親たちのリアルな教育事情を特集。教育費から、そのコスパを解き明かしていく!

課金型教育に陥る親たちが忘れてしまうものとは?

笑い飯・哲夫氏

笑い飯・哲夫氏

「お金のことは親が負担するので問題ないと思います。ただ、そのお金で子供が何をしなくてはいけなくなるのか、そこはもっと考えるべきだと思います」と話すのは、お笑い芸人の傍ら小中学生向けの激安塾「寺子屋 こやや」を経営する笑い飯・哲夫氏だ。課金型教育の現状をどう見ているのか。 「僕はお受験の過熱には反対じゃなくて、あってもいいと思っています。ただ、親が塾にお金をかけたら子供は、今よりも勉強を詰め込まれて耐え忍ばないかん、ということです。 勉強を通して忍耐を学ぶのは大切なことですが、その重圧が過剰になってはいけない。自分がお金をつぎ込まれて『もっと勉強せい!』と言われたら耐えられるかどうか、考えてほしいですね」

笑い飯・哲夫氏が激安塾を始めたきっかけ

哲夫氏が危惧するのは、課金型教育がエスカレートすることで親の経済力の差が子供の学力の差に直結してしまうことだ。 「もともと塾を始めたきっかけは、10年ほど前に当時のマネジャーから、『子供の塾代がかかって大変』という話を聞いたことでした。月に6万円はさすがに高すぎやろと。お金がなければ十分な学習フォローを受けられない状況は、やはりマズいと思うんです」
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教育の本当の成果は、もっと先にならないとわからない
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