インフレと円安で日本人の現金価値が目減りするなか、日経平均株価はバブル後最高値を更新。資産防衛のため株式投資に関心を持つ個人が増えている。配当金投資の第一人者で新刊『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』（KADOKAWA）がシリーズ累計11万部のベストセラーとなった長期株式投資氏（@budoukamail）。今回は、長期株式投資氏が注目する高配当銘柄を教えてもらった――。 ――日経平均株価が好調ですが、今は投資の始めどきでしょうか？ 長期株式投資（以下、長期）：株式投資を始めるなら早いほうがいいと思います。マクロ的に見ればコストプッシュ型のインフレが起きているので、外部環境を要因とした日本の物価高は今後も避けられない状況になっています。必然的に日本円の価値が落ちるので、インフレに対応できてかつ流動性が高い資産は株式ぐらいしかないと思います。 　ゴールドはインカムゲインを生まないのと、売買手数料が株より高い。不動産は流動性がありません。J-REIT（不動産投資信託）という選択肢もありますが、J-REITは収益の90％超を分配すると実質的に法人税がかからないというルールがあるので、その点で将来の成長性を潰している気がします。 不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』（WAVE出版）。X（旧Twitter）：@yuutaiooya