お金

“成長分野に投資”のはずがダダ下がり…「テーマ型投信」をプロが買わないワケ

世界の投資家から熱い視線を注がれ、株高に沸いている日本。だが、背後では金融商品を巡るトラブルが相次いでいる。警戒すべき金融商品と、そのカラクリを熟知して情報強者となるべし! 今回はテーマ型投信のリスクについて解説していく。

旬のテーマ推しで高値摑みさせる!?

AIやEV(電気自動車)など、特定分野の“成長株”に投資する商品だと勧められたら、興味を持つ人も多いはず。だが、そうした「テーマ型投信」はプロが敬遠する商品だ。 「一昨年、加入していた厚生年金基金が解散してまとまった分配金が振り込まれたら、銀行の人が来てね。勧められたうちの一つがフィンテック関連の投信だったんです」 こう話すのは大阪在住の70代男性。だが、投じた200万円の資金は2年ほどで3割以上毀損したという。マネーコンサルタントとして活動する頼藤太希氏が解説する。