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あいみょんも被害に!あなたのクレカを不正利用する犯罪グループの正体

 明細には身に覚えのない請求費目。家で眠っていたカードにもかかわらず不正利用された――小誌ライターも被害に遭った、クレカ不正利用。なぜ今、急に増えたのか。被害の実態や手口、犯人像に迫った!

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クレカ「私のクレジットカード不正利用した奴、20万円分adidas買っててんけど」  8月末に歌手のあいみょんがSNSでこう報告し、ニュースになった。だが、クレカ不正利用の被害者は芸能人だけではない。都内に住む48歳(自営業)の男性は言う。 「所有する4枚のクレカのうち、3枚も不正利用されました。工具を売るECサイトで7万円、あと『みんなの競艇』や『LINEギフト』など。総額15万円くらい。カード会社に報告して、ほとんど補償されましたが、決済日から3か月過ぎたものは補償されなくて……。2万円ほどは泣き寝入りするしかなかった」  関西在住の32歳の女性(会社員)もこう嘆く。 「紙の明細が有料になったのでウェブ明細に切り替えたのがいけなかった。チェックなんかしないから。今夏、ふと見たら昨年11月から3月まで、AppStoreとか美顔器販売サイトで10万円以上、不正利用されてた。財布に入れてない、ほとんど使用していないカードだったので気づきませんでしたね」

カード情報はなぜ流出?

クレカ

クレジットカード不正利用被害額の推移 出典:日本クレジット協会

 SNSなどでも被害が多数報告されているが、不正利用が急激に増えたのは昨年のこと。日本クレジット協会に聞くと、「’22年のクレカ不正利用額は、前年より32%多い436億7000万円で、過去最高でした。直近の’23年第1四半期(1~3月分)も前年の同時期より21・3%増え、121・4億円でした」とのことだった。  まず、なぜカード情報が流出するのか。手口としては、ひと昔前まではスキミングが多かったが、近年は状況が変化している。 「ICチップの普及によりカードの偽造は減り、番号の盗用が増えました。特にフィッシング詐欺への注意が必要です」(ITライター)