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「エホバの証人」性暴力の裏に、AVも自慰も禁じる抑圧が…。新興宗教だけではない性被害の闇

 安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、世間の注目を集めるようになった「宗教2世問題」。宗教の信仰が深い家庭に生まれてしまったがゆえに、幼い頃から性暴力を受けてしまう実態があった。

新興宗教だけではない2世を襲う性暴力問題

宗教2世が語る[性暴力の実態] キリスト教系新興宗教「ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)」の元2世信者でつくる団体「JW児童虐待被害アーカイブ」が、教団内で性暴力やハラスメントがあったことを告発した。その数は159件にも上る。同団体の代表を務める綿和孝氏がこう話す。 「エホバの証人では、聖書の勉強会や『交わり』『食事招待』と呼ばれる交流会で互いの家を行き来する習慣があり、より親密になると泊まることもあるんです。  ある2世信者の女性は小学校低学年のとき、援助奉仕者という役職に就く20代男性の家で体を触られ、粘膜接触までされたと語っています。『信者はみな家族』という教えから信者同士の関係性があまりにも近くなり、それが性暴力を生む要因のひとつとなっていると考えています」  その被害は直接的な行為だけに終わらない。

性暴力の訴えが教団内で認められにくいワケ