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「エホバの証人」元2世信者団体が告発した性暴力。大人になった今も後遺症に苦しむ人々

 安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、世間の注目を集めるようになった「宗教2世問題」。宗教の信仰が深い家庭に生まれてしまったがゆえに、幼い頃から性暴力を受けてしまう実態があった。

性被害の後遺症にも苦しむ2世たち

宗教2世が語る[性暴力の実態]

新興宗教は特に信者同士の関係性が近い傾向にあるという。そして、自分からは声を上げづらい子供に性暴力の被害が集まる

 キリスト教系新興宗教「ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)」の元2世信者でつくる団体「JW児童虐待被害アーカイブ」が、教団内で性暴力やハラスメントがあったことを告発した。その数は159件にも上る。  同団体に寄せられた被害を参照すると、被害者は大人になった今でも、後遺症に苦しんでいる現実があることがわかった。同団体代表の綿和氏に、さらに被害の詳細を聞いた。 「直接的な被害で一番多かったのは、『衣服の上から、または直接体を触られた』という内容でした。現在30代の女性は、小学校高学年のとき、20歳の一般信者男性が乗る車の中で、衣服の上から体を触られたと話しています。その後、無理やり舌を入れてキスされ、性交渉を求められたそうです。希死念慮があり、『いま別に死ぬ気力もないが、いつ死んでもいいと思っている』と重い後遺症があることを明かしていました」

幼児の陰部に指を入れる…驚きの被害事例

 続いて多かったのは「下着姿や裸を見られた・撮影された」という内容だ。 「現在30代の女性は、まだ未就学児の時、10~20代の信者兄弟から、下着姿を撮影されたそうです。その後エスカレートして、加害者2人が自慰行為を見せてきたり、手伝わせるなんていうこともあったそうです。赤ちゃんのときには、オムツも替えてもらったことがあるなど、交流があった兄弟だっただけに、向こうの家で使っていたような食器を見るとフラッシュバックして吐き気を催すと話していました」  綿和氏が話を聞いていて、絶句してしまった被害事例がある。 「被害当時5~6歳だった、現在30代の女性の話です。『援助奉仕者』という、長老の下にいる役職の20代後半の男性から被害を受けました。その男性は結婚していたのですが、夫婦と3人で一緒に寝ている時、ばれないように下半身を触ってきたというのです。そして直接指が入ってきたと。その後母親を含め、組織の人に相談したところ、男性は一度排斥されたのですが、すぐに復帰。復帰の発表があったときの母の辛そうな顔が忘れられなかったそうです。彼女は現在もフラッシュバックやパニック発作に悩まされています」 「魂の殺人」とも言われる性被害。その訴えをないがしろにすることなど言語道断だ。
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報告によって明らかになった被害の数々
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