19歳から投資を始め、87歳になる今もデイトレーダーとして相場師として人生を歩み続ける人がいる。約70年かけて築いた資産は18億円。初の著書『87歳、現役トレーダーシゲルさんの教え』（ダイヤモンド社）は8万部突破のベストセラーに。藤本茂さんの投資哲学を大公開しよう。 「日本のバフェットなんて言われたこともあるけど、あっちは17兆円で、僕は18億円。だから、当面の目標は1000億円。死ぬまでに成し遂げたいね」 　こう話すのは87歳にして現役デイトレーダーの藤本茂さん。二・二六事件が起きた1936年に生まれ、19歳から投資を開始。1987年のブラックマンデーにバブル崩壊、リーマン・ショック……とあらゆる金融危機をリアルに体験してきた超古参投資家だ。 「バブル崩壊のときには10億円まで増えてた資産が2億円まで減っちゃいました。リーマン破綻のときはゴルフに行く予定だったんだけど、株が大暴落したから急遽キャンセルして、それ以降、ゴルフ自体をやめました。そんな浮き沈みを何度も経験したから、テレビで相場の解説をしている証券マンの解説は聞いてられない。僕よりも相場歴が短いくせに、と思っちゃうから」 　 　どうやって18億円もの資産を築いたのか？　一言でいえば「熱量」だという。