お金

「低PBR銘柄はまだまだ狙い目」配当と売買差益のどちらも狙える注目の割安銘柄5選

2024年1月から、ついに新NISA制度が始まった。 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠が設けられ、最高1800万円(併用可能だが成長投資枠は最高1200万円)まで非課税枠が使えるこの制度。資産形成の大きなゲームチェンジャーになるだけに、2023年から「どう使おうか」と悩んでいた人も多いだろう。 新NISAでは2つの枠に応じて様々な銘柄を組み込めるだけに、戦略的な投資が欠かせない。では、投資の達人たちは、どのようなポートフォリオで新NISAに挑むのだろうか。 今回アラサーながらここ数年で数千万円の資産を築いている凄腕兼業投資家のわっけ氏に、投資戦略を明かしてもらった。

戦略の中心は「低PBR改善期待銘柄」

「新NISAは非課税ですから、配当や優待といった『インカムゲイン』と売買差益である『キャピタルゲイン』の両方を、可能な限り狙いたいと思っています」 そんな二兎を追うわっけ氏が、新NISA戦略の中心に据えているのは成長投資枠に組み込む予定の「低PBR改善期待銘柄」だ。 「PBR(株価純資産倍率)は株価を1株純資産で割った指標ですが、PBRが1倍以下の企業は資本効率性が悪く収益性も低いため割安とされています。しかし、2023年春に東京証券取引所はPBRが低迷している企業に対して『企業価値を高めるために改善策の開示と実行』を要請。多くの上場企業がPBR改善に取り組む形になりました。 現在、PBR0.5倍程度の企業が、配当の増配をしたり、優待の新設などを行ったり、PBRを1倍まで上げる施策に取り組んでいます。すると、株価の値上がりも期待できます。仮に期待が空振りに終わっても、配当利回りがすでに2~3%ある銘柄であれば、投資先としては悪くないと思います」

低PBR改善期待銘柄①ホッカンホールディングス

「低PBR改善期待銘柄」とは具体的にはどんな銘柄なのだろうか。PBR1割未満の銘柄をずっと見ているという氏が、特に注目している5銘柄を教えてもらった。