世襲でも大臣でもない中年政治家は苛酷でヘトヘトだった! 自民・共産の労働環境とは

管理職の名の下、残業代も支払われず限界まで働かされ、使い捨てにされる……。’08年に「名ばかり管理職」という言葉が生まれてから16年、空前の人手不足の今、多くの中年が職場で苛酷な労働に喘いでいる。その悲惨な現状を追い、日本特有の病理を探った!

派閥同期の付き合いは“クラス替えのない学校”のよう

救われない中年社畜 地獄の実態

清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティ。二度と開かれることはない

世襲議員が3割を占める日本の政界では、2世、3世議員か大臣でもない限り、中年政治家の仕事は苛酷だ――。 折しも1月19日、政治資金パーティ券問題を巡り、首相出身派閥の岸田派が解散を表明。これに続いて安倍派、二階派も解散を決めた。自民党前衆院議員のA氏(56歳)も、現職時は派閥に所属。だが世襲ではなく、地盤もない落下傘候補出身ゆえに永田町の風は冷たい。 「自民党議員の朝は、8時に党本部の部会で始まり、夜には赤坂などで付き合いがある。一日12時間以上も人付き合いに費やし、ヘトヘトです。民間企業の営業マン以上に、議員は職場の人間関係に縛られる。当選回数を重ねて中堅になると、派閥同期の付き合いは“クラス替えのない学校”のよう。面倒くさいけど逃げられない」 救われない中年社畜 地獄の実態

中年議員はカネもなければ偉くもない