政治の裏金問題の渦中で、国民には納税が強いられる憂鬱なこの時期。知らないと損をする税の世界で、身を守る術は知識しかない。今こそ税のルールをアップデートしよう。 　3月15日の申告期限が迫り、今年も確定申告の追い込み時期がやってきた。特に今年はインボイス制度の導入で消費税の申告書が新たに追加。悪戦苦闘している人も多いだろう。そこで、今年の主な変更点や「追い込み確定申告」に役立つ情報を伝えたい。 　まずは、確定申告の対象者のおさらいだ。税理士の土屋裕昭氏に解説してもらった。 「自営業やフリーランス、会社員でも副業の所得が20万円超ある人は申告の義務があります。 　また、申告することで税金が戻ってくる人もしたほうがお得。例えば医療費控除や住宅ローン控除、ふるさと納税の寄附金控除などです。株式などで得た譲渡益も原則として確定申告が必要です」 　今年の確定申告の主な変更点は上の図の通りだ。なかでも注意すべき点は何か。