性は生の特効薬? ソープ通いに没頭する、がんサバイバーの話/國友公司
vol.05/ルポライター 國友公司
僕の友人にステージ4のがん(軟部肉腫)と闘うニコラスという男(55)がいる。ニコラスは長年、妻からの精神的かつ経済的なDVに苦しんでいたが、調停の末に離婚。彼の脚にがんが見つかったのはその直後のことだった。ニコラスが50歳のときのことである。
がんセンターの担当医から告げられたのは「脚の切断」だった。さもなくば、5年生存率は50%だという。しかし、ニコラスは寿命ではなく脚を選んだ。離婚後の自由を仲間との海外旅行に費やしていたニコラスは、どうしてもその楽しさを捨てることができなかったのだ。
そして、大きな理由がもうひとつ。ニコラスはとにかくソープランドに行きたかったのである。
1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。
2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)でデビュー。ライターとして取材地に赴き、その地に長らく身を置く取材スタイルを好む。著書に『ルポ歌舞伎町』、『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ワイルドサイド漂流記』(文藝春秋)がある。X:@onkunion
性は生の特効薬? ソープ通いに没頭する、がんサバイバーの話
がんセンターの担当医から告げられたのは「脚の切断」だった。さもなくば、5年生存率は50%だという。しかし、ニコラスは寿命ではなく脚を選んだ。離婚後の自由を仲間との海外旅行に費やしていたニコラスは、どうしてもその楽しさを捨てることができなかったのだ。
そして、大きな理由がもうひとつ。ニコラスはとにかくソープランドに行きたかったのである。
1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。
2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)でデビュー。ライターとして取材地に赴き、その地に長らく身を置く取材スタイルを好む。著書に『ルポ歌舞伎町』、『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ワイルドサイド漂流記』(文藝春秋)がある。X:@onkunion 

