更新日:2024年12月16日 15:32
19歳にして、資産1億6000万円を誇る造船太郎氏。しかも、本格的に投資を始めたのは18歳からだというから、その才覚は間違いない。若手投資家のホープ、造船太郎氏の注目株を聞いた。(前後編の後編)
「僕がよく取引しているのは名前の通り、造船系です。僕はいい銘柄見つけて長期で寝かすというスタイルではなく、値動きの激しい銘柄の売買で勝つスタイルです。造船系は現在、値動きが激しいので投資家の中では注目度が上がっているんです。特にXの株投資アカウント界隈では、半分以上造船系の話題で持ちきり。それだけ取引している人も量も多いのが造船系です。リスクもありますので、『絶対買った方がいい』とまでは言えませんが、まだまだチャンスが転がっている業界だとは思いますね」
そんな造船太郎氏がメインで注目している造船系銘柄は三井E&Sである。
「単純に造船系銘柄の中でも値動きが激しいのが三井E&Sなので、今はこれを中心に見ています。僕は造船系の株では特に決算またぎをして、勝ってきましたね」
決算またぎとは、決算の直前に買って、好決算で値上がりしたら売り、差額で儲けるという手法だ。
「ただ、僕の場合、最近の造船会社の決算が軒並み良かったおかげで勝つことができたとも言えます。もちろん、事前に情報収集をして臨んでいますが、実際『決算またぎはギャンブル』『決算ガチャ』と言われるほどハイリスクではあります」
こう謙遜する造船太郎氏だが、直近の三井E&Sの決算時でも見事な勝ち筋を描いた。取引の様子をこう説明する。
「三井E&Sは2月14日が決算でした。事前にXなどで情報収集をして、好決算だろうと予想。決算が出る直前800円くらいのときに10万株を買いました。その前からもいくつか持っていたんですが、10万株買い増して決算に臨んだという感じです。予想通り決算がよくて、株価が急騰し、僕は2月19日ごろに1240円のときに売りました。相当上がっているし、そろそろいいかなと」
しかし、その2日後、アメリカのホワイトハウスが「港湾クレーン建設に三井子会社が携わる」という大材料を発した。これにより、造船太郎氏が売った額よりもさらに値上がりを始めたという。
「ホワイトハウスの材料によって1800円近くになりました。僕はこの上昇は乗り逃してしまったんです。ただ、1830円くらいで5万株を打診買いして、2330円くらいまで上がったところで、また売ることができたので、損にはしていません。このようなスタイルで造船株は投資しています」
株価が上がるタイミングを見極めて売る、というシンプルなことに徹する造船太郎氏。そのタイミングの見極めはどのように測っているのか。
清談社 ライター/編集 編集担当作→稲田豊史さん『こわされた夫婦』、生駒明さん『フーゾクの現代史』、諸富祥彦さん、島田友和さん、青木美帆さん『1on1コミュニケーション入門』、しみけんさん『モテる男39の法則』。X(旧Twitter):@numazawa_n