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『大日本人』から「松本人志巨大化願望説」を提唱する【連載第7回】

松本人志初の長編監督映画『大日本人』は、駄作と酷評されることが多いが、今見るとヒーローモノへの鋭く豊かな批評になっている。 本来なら『VISUALBUM』などの実験企画の系譜に位置する作品であり、公開形式が違えば大きく評価が変わっていたのではないか。 そう語るのは、YouTubeチャンネルでのエンタメ解説/映画ドラマ考察の動画が大人気の大島育宙さん。冷静で客観的な分析に定評のある彼が、“お笑い界の巨人”について忖度なしにその功罪を語る、待望の「松本人志論」が本誌で短期集中連載中だ。
大島育宙

大島育宙

かつての松本作品から漂っていた虚脱と憂鬱

9月3日号に掲載された第7回では、松本が「マッチョキャラ」へと向かって体を鍛え出した時期と、『大日本人』の構想開始の時期がほぼ一致するのではないかとして、他にもいくつかの傍証を挙げて「松本人志巨大化願望説」を提唱している。 4作の松本映画の中で『大日本人』が断トツで好きだと語る大島氏が、本作から感じとった天才の虚脱感と憂鬱とは一体何なのか。 渾身の偉人伝の全貌は、ぜひMySPA!にて読んでいただきたい。
1992年生まれ、東京都出身。東京大学法学部卒業。Eテレ『太田光のつぶやき英語』、TBSラジオ『こねくと』レギュラー出演のほか、「無限まやかし」をはじめ4本のポッドキャストに出演。YouTube「大島育宙【エンタメ解説・映画ドラマ考察】」を配信する