【松本人志論 最終回】高いコメント力は彼のイメージをどう歪めたのか?
松本人志を敬愛する日本人の多くは、彼の「バラエティ番組におけるコメント力」が好きだ。
だが、その高すぎるコメント力がゆえに、彼を笑いの神様たらしめている本来の偉業や才能の真価が過小評価されているのではないか。
そう語るのは、YouTubeチャンネルでのエンタメ解説/映画ドラマ考察の動画が大人気の大島育宙さん。冷静で客観的な分析に定評のある彼が、“お笑い界の巨人”について忖度なしにその功罪を語る、待望の「松本人志論」が本誌で短期集中連載中だ。
9月10日号に掲載された最終回では、多くの若手芸人と話す機会のある大島氏の体感上、30代前半以下の芸人は『VISUALBUM』や『頭頭』といった松本人志の前衛的な「作品」にそれほど洗礼を受けていないことを指摘している。
そして、それは多くの国民感覚にも近いのではないか。ただテレビをつけているだけで「コメント力」という彼の表面的な凄さは体感できてしまう。そのことが松本人志について批評の言葉で論じることをますます難しくしているという、現在の状況とは一体何だろうか?
渾身の偉人伝の全貌は、ぜひMySPA!にて読んでいただきたい。
1992年生まれ、東京都出身。東京大学法学部卒業。Eテレ『太田光のつぶやき英語』、TBSラジオ『こねくと』レギュラー出演のほか、「無限まやかし」をはじめ4本のポッドキャストに出演。YouTube「大島育宙【エンタメ解説・映画ドラマ考察】」を配信する