低リスクのはずが含み損150万円に!初心者のドル預金、オルカンをプロが診断

突如として起こった“令和のブラックマンデー”で深手を負った個人投資家は多い。そこでマネーのプロ5人が彼らのポートフォリオを総点検し、復活の道を探る!

低リスク金融商品でも大量保有はケガのもと

[暴落した資産]一斉点検 【外貨預金】損害額:150万円 佐藤美和子さん(仮名・56歳)投資歴1年 「順調に増えていたのに、急落して150万円も損するなんて」 佐藤美和子さんは、レバレッジもなく、比較的ローリスクの外貨預金で被った思わぬ損失に溜め息をついた。 「近頃、『貯蓄から投資へ』という話をよく聞くし、まったく投資未経験だった自分も何かやらなきゃって。そんなときに30年ぶりの円安と聞き、貨預金に入れて、外貨積み立てや投信も始めました。平均購入単価は151円で、一時160円台に乗ったときは嬉しかった。ところが8月に一気に暴落し、資産が減っていく様子を見て何もせずにはいられなかったんです……」 8月初めまで続いた歴史的円安は日米の金利差によるもので、景気後退を懸念した米FRB(連邦準備制度理事会)による年内の利下げが取り沙汰されていたのだ。

セオリーの分散投資で手堅く資産形成