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韓国では「値段を上げずに中身を減らす」と告知義務が。日本の消費者はナメられてる!?

 あらゆるものが値上げラッシュで市井の人々の悲鳴がこだまする一方で、価格はそのままにこっそり内容量を減らすステルス値上げも加速中だ。業界の内情を知る人々に直撃し、“上げ底弁当”もびっくりの話を聞いた。

日本の消費者はないがしろにされている

[ステルス値上げ]の内幕

経営学者・中川功一氏

「消費者を騙して儲ける時代はとうに終わっている」  そう断言するのは経営学者の中川功一氏。ステルス値上げの危うさについて聞いた。 「ステルス値上げの歴史は意外と古く、1970年代の欧米で、増大するコストに対応する方法として確立されました。顧客満足度を気にしつつ、内容量を5g、10gと減らしていく。消費者保護の認識が薄い時代において、市場に受け入れられやすい価格アップの手段であると、一部の経営学者やビジネススクールが推奨していたくらいです。なので、基本的に企業側には『消費者を騙している』という認識はないと思います」  しかし「今では時代錯誤かつ悪手だ」と中川氏は続ける。