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ただ座るだけで雑念が消える「チェアリング」とは?「やった週は仕事も数倍はかどります」

「消極的孤独」と「積極的孤独」。孤独にも種類があることは意外と知られていない。しかし、常に“誰かの”物差しが横にある現代人にとって「ひとりになる」ことこそ、豊かな人生には欠かせない。達人たちが孤独から受け取るものとは、一体何か──? 忙しい毎日の中でも「孤独」を身近に置き、自己を高める達人たちの、孤独との向き合い方を聞いた。今回は「チェアリング」の提唱者、パリッコ氏にその魅力を説いてもらう。
[中年孤独]の愛し方

取材当日は日差しや鳥の声など「今日がベストですよ!」とパリッコ氏が語るほどの“チェアリング日和”だった

自然と椅子があればいい。ひとり酒場で優しくなる

仕事に忙殺される日々、煩わしい人間関係……そんな疲れを、アウトドア椅子一つで浄化する方法がある、チェアリングだ。提唱者のお酒をテーマに執筆活動を行うパリッコ氏が「すべての中年を癒やす、ひとり飲みの最高到達点」と魅力を語る。 「チェアリングとは公園や水辺などの好きな場所にアウトドアチェアを置き、リラックスしたり、好きなドリンクを飲んだりすること。僕も46歳で20~30代の頃に比べると、ホルモン減少のせいか気分が晴れない日が多くなっていると思うんです。今そう感じている人は、座ってみるだけで気持ちがリセットされるので試してみてほしいです」

椅子に座った瞬間、すべての雑念が消える