嵐を呼ぶ男の再来で米国はお祭り騒ぎだ。来る1月20日、トランプ氏の大統領就任式でサプライズが飛び出せば、米国株はさらなる爆上げも期待できる。今が絶好の仕込み時、トランプ相場に乗り遅れるな。 ’24年11月の大統領選直後から、トランプ氏の掲げた国策銘柄を物色する「トランプトレード」が加速している。大型減税や規制緩和といった目玉政策が目白押しで、8年前を思い出せ！　とばかりにNYダウをはじめ主要株価は連日、史上最高値を更新した。 だが、第1次トランプ政権を振り返るとリスクも少なくない。主要閣僚の辞任ドミノやロシアゲート疑惑など、政権を揺るがす事態もあったからだ。エコノミストのエミン・ユルマズ氏が振り返る。 「前回の混乱は政治未経験のトランプ氏が共和党の意向を受けた人材を登用せざるをえなかったのが大きい。一方、今回は反トランプの重鎮もおらず、共和党内での立場は非常に強い。望みどおりの人事を行えます。結果、相場の追い風となる政策は格段に実行しやすくなっています」 投資ストラテジストの武者陵司氏も、第1次政権の4年間をこう総括する。