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リストラされるリスクを減らすには?予備軍が今すぐやるべきこと

株高・物価高・賃金高が進むなかで、なぜかリストラが増えている。業績低迷企業はもとより、黒字企業でも“構造改革”の名のもとにクビ切りが行われているのだ。巧妙化するその手口を調査した。

クビ切りのリスクを減らすには?

[急増するリストラ]最新手口常にリストラされるリスクを抱える40代オーバーの予備軍たちは今からどんな準備をしておくべきか? 人事ジャーナリストの溝上憲文氏は「替えの利かない特技を身につけておくと、クビ切りのリスクを減らせる」と話す。 「例えば人事部門の方であれば、企業年金の実務に精通している、という特技でも十分です。同時に、汚れ仕事をやれる人材は社内で重宝がられる傾向にあります。ある企業で企業年金を担当する人事の方は、年金運用成績が悪化した際に、年金を受け取っているOBの人たち1人ひとりに『支給額を一部カットさせてください』と頭を下げながら説明して回ったところ、OBたちから厚い信頼を得て、欠くことのできない人材になりました。 かつては総務部に“葬式部長”と言われる、全国の事業所で従業員が亡くなられた際にいち早く式に駆けつける人もいましたが、これもある種の特技。同時に、誰もが『やりたい』と思う仕事ではないから、長く同じポストにいられる可能性が高い」 ルーセントドアーズの黒田真行社長は「その特技を生かして独立できるかどうかを考えてみるべき」と話す。