更新日:2025年04月03日 15:04
仕事

入社1か月前に内定辞退した学生が「悔いはない」と語るわけ。「諦められない夢があった」

 新年度を目前に控えた今。4月に入社予定だった学生たちが、内定辞退する例が続出している。入社前なのになぜ“逃亡”するのか。そこには、深刻な人手不足と若者の仕事観の変化があった――。

「日本酒業界に身を捧げる」“入社前逃亡”を後悔しないワケ

[入社前逃亡する若者]が急増中!

※画像はイメージです

 自分の夢のために“入社前逃亡”という選択をした若者もいる。  ’24年に九州の大学を卒業した山﨑和也さん(仮名・25歳)は、2回留年しながらも酒蔵で日本酒造りの仕事に従事していたという。 「日本酒の仕事は続けたかったのですが、その酒蔵に正社員の採用枠がなくて諦めました。結局、大学3年生の終わりごろから就職活動を始めて、6月に観光タクシー会社から内定をもらいました。  でも研修や内定者懇談会などなどに参加している間にも、日本酒関連の仕事に就きたいという思いは諦められなかった。そんなとき、知り合いの飲食店経営者から『オーナーとして日本酒居酒屋を立ち上げてみないか?』という話があったんです」

懐が寂しくとも…「悔いはない」