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あなたの会社が“第二の船井電機”になるかも…!? 多発する「企業乗っ取り屋」の悪質手口

 後継者不足などによって、中小企業の休廃業・解散件数は’23年の4万9288件から’24年には6万2695件に急増中だ(東京商工リサーチ調べ)。そんななか中小企業を狙った「企業乗っ取り」も多発している。その悪質な手口とは。

第二の船井電機がすぐそこに!

[日本企業乗っ取り]の最新手口

写真はイメージです

 企業のM&A(合併・買収)に絡んだトラブルが続々と報じられている。記憶に新しいのは大阪の老舗電機メーカー・船井電機のケース。  ’24年10月に裁判所から破産開始決定を受けた同社だが、それに先立つ’21年に秀和システムHDに買収されて以来、船井電機の資産約300億円が不可解に流出していた。  このようなやり口は資産の“切り売り”を目的とした悪質M&Aの典型とされ、その毒牙は今、後継者不足に悩む中小企業にも向けられている。  特に悪質性を指摘されているのが、投資会社ルシアンHD(東京都千代田区)だ。