『バチェラー』司会の坂東工(47)、“人生を劇的に変えた女性”の存在を振り返る「亡くなった原因はいまだにわからない…」
ハリウッド映画にも出演し、近年では『バチェラー・ジャパン』『バチェロレッテ・ジャパン』で再び知名度を上げた俳優・坂東工さん(47歳)には、アーティストとしての顔もある。“オーラアート”と呼ばれる、人物や物体と向き合って感じたものを絵画の形に収める手法で、リピーターが続出するほどの売れ行きだ。「もともと絵はうまくない」とはにかむ坂東さんの絵画はなぜ、多くの人を魅了するのか。
俳優として生きるまでの道程を語ってもらった前編に引き続き、後編では芸能や芸術という一般に不安定といわれる職業で生計を立てる困難さに着眼して、取材を行った。その実態に迫る。
――前編では、小学生時代からひとり暮らしをするなど、壮絶な過去のお話を伺いました。今、俳優や司会者としての枠組みを超えて、坂東さんは現代アーティストとしても活躍しておられます。その前に、まずは俳優としてのキャリアから伺えますでしょうか。
坂東工:高校から現役で日本大学芸術学部演劇学科に入学した私は、卒業後にニューヨークに渡りました。もともとは、ドキュメンタリーノベルを書くような、いわゆる著述家になりたかったんです。でも、ニューヨークにあった日本人コミュニティに染まってしまい、遊び呆けて1行も書かない日々を過ごしました。
そんななか、ひとりの日本人女性と恋に落ちました。彼女はダンサーで、175センチ近くの長身で40キロ台。引き締まった体躯をしていました。気になったのは、生理痛がかなりひどいことでした。酷いときはベッドから数日起きられないときもあるとのことでした。
ある日、彼女が踊るニューヨークの舞台を観に行ったんですが、生命を燃やして踊っているとしか表現しようのない、鬼気迫る演舞で。漫画みたいな話ですが、私はそれをみて、持っていた飲み物の瓶をそのまま落下させてしまうくらい放心状態になったんです。そのあと、自分のアパートに帰って、「俺は何をやっているんだろう」と自問しました。その後、放浪の旅に出ることにしたんです。彼女に話すと、「私も行く」と。
しかし、出発を直前にして、彼女から急に「やっぱり行けない」と言われたんです。不思議には思いましたが、私も「ついてきてほしい」とは言えず、格好をつけて「わかった」とそっけなく答えました。旅は充実し、私のなかで自らのアイデンティティと向き合うことなく過ごせた貴重な時間でした。けれども1年半の放浪を経て、小休止のつもりで借りたサンフランシスコのモーテルからかけた電話で、彼女がもうこの世にいないことを知りました。電話口には彼女のおばあさんが出て、「亡くなった」とだけ伝えられて。身体の調子がよくなかったのか、別の原因か、いまだにわかりません。
その電話からしばらく、私はモーテルで廃人のように過ごしました。食べることも飲むことも忘れて、入浴もせずにひたすらベッドの上にいました。そこのモーテルの人が心配して、無理くりシャワーを浴びせてくれて、連れてこられた食堂で、ACT(American Conservatory Theatre) 「演劇学校生徒募集」の張り紙が目に入りました。空っぽになった私が、舞台を志そうと思ったきっかけですね。
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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坂東工さん
ニューヨークで会った忘れ難い日本人女性
アジア人として“異例の活躍”
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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