ひろゆき「氷河期世代は自分の強みを考えるだけ無駄!」と一蹴。実は“若者にはできないこと”とは?
見捨てられた世代として、注目を集める就職氷河期世代。選挙でもテーマとなる「賃金上昇」からも見捨てられ、将来不安しか残らない。そうした人たちは人生の後半をどう生きるべきなのか。自身も氷河期世代のひろゆきは先日の記事『「40代以降はスキルも要領のよさも磨くだけムダ」とひろゆきが断言!その理由とは?』にて、「氷河期世代は個人のスキルや要領のよさを磨いたとしても、若手と競う前にすでに負けている状態なのです。そもそも新しいことを覚える能力は、20代と比べると明らかに衰えているもので」と論じ、同年代の氷河期世代を絶望させた。
そんなひろゆきが今回は「人生の折り返し地点」で考えるべきことは「自分の強みは何かではない」という。「そんなの無駄!」と一蹴する真意に迫る。
40代くらいになると、人生の折り返し地点で不安になる人が増えます。僕ら氷河期世代はまさにその真っただ中で、自分への“問い”みたいなものが出てくる年代でもあります。「人生このままでいいのか?」、「自分の仕事の強みはなんなのか?」なんてことを考えたりしますよね。だからといって「新しいことに挑戦すればいい」とは言えません。
中高年で脱サラ起業、みたいな話は『SPA!』でも紹介されていますが、あれは成功例を取り上げているだけで、現実ではほとんど悲惨な状況に終わります。
そもそも、今の時代は氷河期世代が培ってきた「努力すればなんとかなる」という昭和的な考えが間違っている時代になりつつあります。昨今は20代の若者がノーコードのサービスを使い、数時間でアプリを作って稼いでいたりするわけです。そこに氷河期世代がプログラミングで対抗しても太刀打ちできません。「努力」という昭和的な幻想を信じてしまうと、逆に失敗するリスクが高くなるわけです。
しかも氷河期世代が若い人に勝てない部分もある。フェイスブックやスナップチャット、ディスコードなどのITツールは若者が作ったものばかりだし、日本でも流行っているBeReal.もフランスの若者が立ち上げたもの。つまり、ユーザー感覚に一番近い若者が作るサービスのほうが当たる確率が高いわけで、氷河期世代が思いつきでサービスを立ち上げても、なかなか難しいのが現実なわけです。
暗号通貨とか情報商材にお金を突っ込んで失敗するのも、時代に乗り遅れた感覚で適当な情報に飛びつくから失敗するわけです。
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

ひろゆき
不安になる人生の折り返し地点。ムダに「自分の強み」とか考えないほうがいい
成功していない人には、強みなどないのが現実
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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