貯蓄があっても破産の危機「引きこもり中年がいる家庭」に不足する1104万円のリアル
80代の親が50代の子供の世話をするいわゆる「8050問題」が深刻化している。’25年には団塊世代の全員が後期高齢者となり、引きこもりの子供を残したまま、親が亡くなるケースが増加しているのだ。社会との繫がりを断った「大人の引きこもり」が親亡き後に辿る過酷な現実に密着した。
人生を“生き直す”には、いくら必要なのか。下図は、年金暮らしの75歳の両親と50歳の引きこもりの息子が暮らすモデル家庭をもとに、ファイナンシャルプランナーの菅原直子氏が試算したマネープランだ。
「親が子供の生活費を負担し続けた場合、父親の存命中は黒字ですが、父の死後3年目(本人62歳)から貯蓄を取り崩す生活が始まります。やがて72歳で赤字に転落し、子供が平均余命の83歳になった時点では約1104万円の不足です(図・赤線)」
一方で、もしも両親が健在の間に、親が80歳までの5年間2人で月3万円、子供が72歳まで月3万円をアルバイト収入として確保できれば、破綻はなんとか回避できるという(図・青線)。しかし、突発的な医療費や介護費を考えれば心もとない。
「息子が障害年金を受給できるとして、終身受給することができれば、平均余命時に219万円ほどの資産が残る見込みです」(図・緑線)
人生を“生き直す”のに必要なお金は?

写真はイメージ
「親が子供の生活費を負担し続けた場合、父親の存命中は黒字ですが、父の死後3年目(本人62歳)から貯蓄を取り崩す生活が始まります。やがて72歳で赤字に転落し、子供が平均余命の83歳になった時点では約1104万円の不足です(図・赤線)」
一方で、もしも両親が健在の間に、親が80歳までの5年間2人で月3万円、子供が72歳まで月3万円をアルバイト収入として確保できれば、破綻はなんとか回避できるという(図・青線)。しかし、突発的な医療費や介護費を考えれば心もとない。
「息子が障害年金を受給できるとして、終身受給することができれば、平均余命時に219万円ほどの資産が残る見込みです」(図・緑線)


