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“代引き詐欺”が増加中…高齢者を狙う新たな手口。元詐欺グループ男性が“低リスク”と語る理由

晩婚化と高齢化に物価高や金利上昇が重なり、70歳前後で破産の危機に瀕する人が増え続けている。長く働いて稼ぎ続けるという解決策もあるが、実際にはシニア再就職市場は超狭き門。経済的不安に加えて病気や家族の問題まで抱える高齢者たちの現実を追った。

高齢者が詐欺のターゲットに

[70歳破産]の悪夢収入減に親の介護、医療費負担の増加などは誰もが抱える老後破産リスクだが、一部の高齢者にだけ突如降りかかるリスクもある。その一つが詐欺被害だ。’24年に発生した特殊詐欺の被害者の65%超を、65歳以上の高齢者が占めている。詐欺の手口の多くが、高齢者を狙ったものなのだ。 「若者よりもお金を貯め込んでいるうえに、認知機能が低下しているので騙しやすいという理由のほか、人付き合いが少なく、SNSに慣れていないことも高齢者が狙われやすい理由です」 そう話すのは、かつて詐欺グループに所属した経験がある30代男性だ。 「人付き合いが少ないから、詐欺かも?と感じても相談相手がいない。SNSに慣れていないから、詐欺被害を拡散される心配がない。詐欺師からすると事件化するリスクが小さいんです。だから、近年は“代引き詐欺”のような単純な詐欺も増えている。地域の特産品を装った適当な食品を高値で送りつける詐欺です。認知機能が低下している高齢者ほど、誰が注文したか確認せず、お金を払ってしまう。1件あたり数万円の儲けにしかならないセコイ詐欺ですが、低リスクのため類似の手口が増え続けています」

小口の詐欺の典型例はほかにも…