「シュウマイジャーナリスト」兼「日本シュウマイ協会」会長が明かす、フリーが「法人を持つこと」のリアル【依頼を受ける基準、料金体系、メリットetc.】
国内では他に類を見ない「シュウマイジャーナリスト」、種藤潤さん。フリーランスのライター・編集者として活動する傍ら、「シュウマイ潤」の筆名でシュウマイの食べ歩きを始め、’25年12月までに、約2500種を実食した。SNSでの発信がTV局スタッフの目に留まり、「シュウマイの専門家」としてTV番組に出演。それをきっかけにシュウマイ関連の商品開発やコンサルティングなども手がけるようになり、’22年には一般社団法人「日本シュウマイ協会」を設立している。
現在は「シュウマイ以外」の分野でライター・編集者仕事を継続、シュウマイ関連の仕事については社団法人の側で受注する体制を取っている。シュウマイというニッチを徹底して掘り下げ、社会的信用をともなう“専門領域”へと昇華させてきた種藤さんだが、法人化がもたらす変化はここからが本番である。有料記事後半では大手企業や行政との取引で何が変わるのか、依頼を受ける際の基準、料金体系の作り方、納期リスクの捉え方、そして法人化によって開けた新たな仕事のスケールまで、フリーランスが知りたい“実務のリアル”を具体的に掘り下げていく。
「日本シュウマイ協会」の活動目的は、日本の国民食の一つ・シュウマイの価値を社会に広めること。2月26日を「シュウマイの日」記念日と定める商標権を獲得。22600円を1口・1年として食品メーカーに協賛を募り、10口未満の場合は「シュウマイ協会」「シュウマイの日」の名称使用、10口以上の場合は、商品の開発・監修協力など段階に応じた特典を設定して、活動の運営資金に充てている。
社団法人は法人格の一種であり、個人事業主と比べて融資を受けやすく、税制上も優遇されるというメリットがある。とはいえ、個人事業主が法人の立ち上げにまで関わるケースは、そう多くはない。種藤さんはなぜ、「シュウマイ協会」を作ろうと思ったのだろうか。
「TV出演を機に、『崎陽軒』『味の素』といった大手食品メーカーや、横浜市などの行政からシュウマイ関連のメニュー開発やイベント提携など、比較的規模感の大きい依頼をいただくようになりました。代理店を間に挟んでいた時期もありましたが、社会的信用の面から言っても、大企業や行政を相手に取引をするには、法人窓口があった方がいいと思いました。それ以前にオーガニック事業関係の社団法人の立ち上げにも参加していたので、そこでのノウハウを活かせることも大きかったです」
一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部で編集・ライター。 Xアカウント: @osomatu_san
Contents
①「個人事業主」として対応できる範囲に限界を感じた

シュウマイ協会の設立経緯を語る種藤さん


