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【間違いだらけのスマホアップデート】OSのアップデートは慎重に

アップデートすると何が起こるかわからないから、[更新のお知らせ]が来てもスルーしている……そんな人は必読!

◆業界のご意見番が正しいアップデートの仕方を伝授!

スマホアップデート

アップデートには2種類あり、上はauの例。ソフトウェアのバージョンアップに対する呼び方は、メーカーやキャリアによって異なる。ドコモでは「ソフトウェア更新」が一般的

 スマホをアップデートしたら、動きが重くなった、一日に何度もフリーズするようになった……などの話を聞いたことはないだろうか。そのため「グーグルやキャリアから[更新のお知らせ]が来てもスルーする」という人は多い。だが、「世間の“スマホのアップデート”に対する認識には、大きな誤解がある」と言うのは、週刊SPA!のご意見番としてもお馴染み、モバイル評論家の法林岳之氏。

「まず大前提として、スマホのアップデートには2種類あるんです。ひとつはOSのバージョンアップ。[メジャーバージョンアップ]などの言い方をされることもありますが、これはPCのウィンドウズ7を8にするようなもの。対して、もうひとつはソフトウェア更新。PCで言えば[ウィンドウズアップデート]みたいなものですね。この2つをごっちゃにしている人が多いんですよ」

◆OSのアップデートは慎重に……

 アップデートしたら動きが遅くなった……などという失敗談の類は、ほとんどがOSのアップデートによるものだという。

「皆さん忘れがちなんですが、スマートフォンというのは携帯電話ではなく、小さなPCです。PCのOSをアップデートすると考えれば、それなりに大事であるのがわかりますよね。新しいOSは高機能な分、CPUやメモリに高スペックが要求される。Androidの場合、この2年ほどでPCの世界で考えると10年分くらいの変化を遂げているので、2年前の端末に最新のAndroid OSを入れるというのは、買ったときにウィンドウズ95だったPCにXPを載せるようなもの。そりゃ動かないだろう、と」

スマホアップデート

イラスト/コヤナギユウコ

 新OSが公開されると、端末ごとにメーカーとキャリアの検証が行われ、バージョンアップに対応するか否かが決定される。対応端末である以上、新OSも問題なく動くだろうと思いたいのだが……。

「そう考えるのはきわめて早計。メーカーもキャリアも、出荷時状態の端末に新しいOSを乗せて検証しているだけなので、それぞれのユーザーが使い込んだ環境できちんと動作するかは未知数。ちなみに、Android OSは年明けに主流だった2.3から、現在主流の4.0で大きく変わりました。2.xはスマホ専用、3.xはタブレット用、4.xはそれらを融合したもので、まったくの別物なんです。小数点以下のバージョンアップにさほど問題はないでしょうが、2.3から4.0にバージョンアップするのは、率直に言ってリスクが高いと考えます」

 新しいOSのメリットは、動作が早くなったり、メモリ管理の効率がよくなったりする点だが、端末自体のスペックが低いとこれらの力は発揮されない。さらに、公開されたばかりの新OSでは使えないアプリも少なくないのだ。

「それを踏まえてもバージョンアップしてみたいなら結構ですが、単に『新しいOSのほうがよさそうだから』という理由ならお勧めしません。Android OSは約1年半の間に2.1→2.2→2.3と3回もバージョンアップを繰り返したので、ユーザーにも“なるべく新しいものが欲しい”という意識が生まれてしまったのは仕方のないところですが、ユーザーはOSを使うためにスマホを使っているわけじゃない。そこを間違えないでほしいですね」

【法林岳之氏】
携帯電話、パソコン関連の解説記事などを執筆。『できるWindows 8』『できるポケット+GALAXY Note II』など最新ガジェットに関する著書も多数

― 間違いだらけの[スマホアップデート]に喝【1】 ―

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