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キャバ嬢や地下アイドルにも打撃。副業がしにくくなるインボイス制度のカラクリ

 直前に首相官邸前で行われた集会には1000人が参加するなど、大波乱のなかで10月1日にスタートしたインボイス制度。  当初、「会社員には関係ない」と思われた同制度だが、蓋を開けてみれば大違い。業務の増加や収入減など大きな影響を受けている。  そして兼業しやすいナイトワークやアイドル活動にも多大なる影響が。現場では何が起こっているのか!?

夜の副業にも影響。歓楽街はどうなる?

『地獄のインボイス制度狂騒曲』キャバクラ

写真はイメージです

 副業する人の中には、ナイトワークを選ぶ人もいるだろう。風俗やキャバクラ、ホストをはじめ、送迎の運転手などナイトワーク業界で働く人の多くは個人事業主として働いている。  また、副業として選ばれることの多いチャットレディやメールレディも同じ状況だ。これらの仕事に就く人の中には、そもそも確定申告をしていない人も多い。今回のインボイス制度の導入は、課税の透明性と公平性の確保が目的となっており、いわゆる「益税」と言われていた問題が解消される。 「今後、お店から『インボイスに登録してほしい』と言われたら、自ずと消費税の確定申告もする必要があります。インボイス発行事業者になることで、売り上げにかかるインボイス請求書の発行や、領収書の確認の事務負担が増すかたちとなります。今後、このようなケースが増えるのではないでしょうか」  こう話すのは、風俗・水商売専門の税理士・松本崇宏氏だ。では、インボイス登録をしない場合、どうなるのか。

インボイス制度は国民の生活をも厳しくしてしまう