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ペルシャ猫40匹の多頭飼育崩壊はなぜ起きた?猫を救う人たちの闘いは続く

―[猫と暮らす]―
11月28日は「いいにゃ(11・28)」で「猫と人の日」。いかに猫様が僕らを幸せにしてきたかを再認識するための日だ。猫と出会い、人生が一変してしまった人や成功した経営者たちの話から驚異の“猫力”を解き明かす。

ペットの多頭飼育が問題に

猫と暮らす

おーあみ避難所のシェルターでは、30匹以上の猫の姿が。このシェルターは大網氏の自宅で、居住スペースはごくわずかという……

猫と暮らすことで人生が豊かになったという人がいる一方で、猫との生活が破綻し身を滅ぼすケースもある。それが昨今話題に上っている多頭飼育の問題だ。犬猫の保護活動を行う「おーあみ避難所」の大網直子代表は「なかでも高齢の飼い主が“崩壊”を起こすケースが多い」と話す。 「今年に入って特にショッキングだった現場は、ペルシャ猫の多頭飼育崩壊。15年前にある夫婦がオス・メス2匹を飼い始めたところ、どんどん増えて40匹以上に。 奥さんが亡くなって以降、自宅が糞尿まみれで生活できなくなったのか、旦那さんは自宅ガレージのクルマの中で寝起きするようになったそうです。そして、その旦那さんも亡くなった後、家の惨状が明らかになり、親戚経由で私どもにレスキューの要請が入りました」 現場は惨憺たるものだった。 「糞尿と散乱した猫のご飯などが床から30㎝以上も堆積していたうえに、階段は糞尿のせいで斜めに傾斜。人体に害を及ぼすほどのアンモニア臭で、目も開けられなかった」

高齢の飼い主が“崩壊”を起こす要因は…