ニュース

遺品整理で「200万請求された」…被害が広がる“悪徳業者”のヤバすぎる手口

 一人暮らしの老親や親族の死後の整理は、避けられない問題。  場合によっては遺品整理業者に頼ることもありうるが、関係者によると悪徳業者も少なくないブラックな業界であるという。当事者の話から、真相を追った。

遺品整理の一般的な流れ

[遺品整理]のヤバい実態

アイコムの事務所に積み上げられた遺品

 長きにわたり遺品整理業に携わっているアイコムの鎌田爵宏氏によると、最近は悪徳業者や詐欺まがいの手口で被害に遭う利用者が増えているという。  まずは業者とともに現地へ赴き、故人から聞いていたものも含めて見つかっていない貴重品を業者に伝えた後、作業内容を確認してから費用の見積もりを出してもらい、実際の作業日を決定するのが遺品整理の一般的な流れとなる。 「当日はご遺族様に開錠していただいてから室内に入りますが、中には辛くてその場にいられない、遠方なので時間がないという方もいらっしゃる。  そうした場合はご依頼の貴重品や現金などが見つかった際にショートメールやLINEでその都度報告しています」  遺品整理を行うアイコムの事務所には、依頼者から引き取った遺品が積み上げられている。値がつかないものが大半だという。  そんな遺品整理業だが、なかには見積もりなしで作業に取りかかったり、立ち会い厳禁という業者もいるという。

作業時に現金や宝飾類を盗難するケースも

[遺品整理]のヤバい実態

同上

 最近では、不用品回収業者が遺品整理を謳って介入し、作業時に現金や宝飾類を盗難するケースも相次いでいる。