「効きすぎて怖い」28歳女性、半年で18kg減に成功するも…“やせ薬”の重大なリスク
肉体や精神のパフォーマンスを向上させるため、ドーピング行為に手を染める人たちがいる。欲望を叶える手段として“最短ルート”なのかもしれないが、リスクやモラルの問題は深刻だ。経験者に話を聞いた。
「飲むだけで痩せる」……。さながら詐欺広告の謳い文句だが、木戸綾香さん(仮名・28歳)は、運動もせずGLP-1という薬だけで、半年間で18㎏もの減量に成功した。
「本来、糖尿病薬として使われるGLP-1には消化管運動を抑える効果があり、食欲が一切なくなります。一日4食+間食という食生活を長年続けてきましたが、服用後は一日1食で全然余裕に。血糖値の上昇が抑えられ、脂肪がつきにくくなるチート状態なため、一食もマックなど好きなものを食べていました」
だが、そんな“夢の痩せ薬”には重大な副作用もある。この「GLP-1」とは、消化管ホルモンの一種で、2型糖尿病の治療薬として用いられるものだ。
食欲減退効果がありダイエットでも注目されるが、嘔吐・下痢・便秘などの副作用があるほか、膵炎や低血糖など重大なリスクもはらんでいる。