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能登半島地震の発生当日から、被災者を支えた病院。離職率は「ゼロ」の秘密

 能登半島地震から1年が経過した。厳しい地理条件や人口減少などにより、一部では「復興ができない」と言われる被災地であるが、実際にはどのような状況なのか。震災から2年目の冬を迎える現地を直撃した。

“スピード対応”で患者を救済。地域医療を担う大病院の活躍

[酷寒の能登]住宅復興の舞台裏

常務理事の神野氏

 七尾市の恵寿総合病院は、昭和9年の創業以来、地域住民の健康を支えてきた。一日800人超の外来患者の診療に加え、高齢者が多いこの地で介護や在宅医療なども含めた包括的診療を行っている。  地震で空調や高架水槽、各種配管が機能不全になったが、震災発生から約1時間半後には院内に地震対策本部を設置し、入院患者の安全確保に加えて被災者200人を受け入れた。  1月4日から通常の外来も再開するという対応の早さは、ネットでも話題になった。