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「親の死」で後悔していること。心残りが生じてしまう人の共通点とは

 昨今のコロナ禍で「親の死」が頭をよぎる機会も増えたのではないだろうか。いつかは必ずやってくる別れの前に、今から心がけるべきことは何か? 実際に親との死別を経験した人々を取材。後悔のない親の死を迎える前にすべきこととは?

日頃から感謝の気持ちを伝えていれば…

親が死ぬ前にすべきこと

宮崎竜司さん 母が2020年4月に病死
「なぜその一言が言えなかったのか後悔しています」

「親の死に目に会えないなんてことがあるなら、日頃から感謝の気持ちを伝えていればよかった」  都内の自営業・宮崎竜司さん(仮名・50歳)は20年4月に母親をがんで亡くした。 「ちょうど国内でコロナが猛威を振るい始め、緊急事態宣言が全国に広まった頃でしたね」  実家は東北だが、当時は感染者がほとんど出ない地域。亡くなる前日に重篤の知らせが来ても、東京からの移動は憚られた。 「親戚からも“どうせ面会はできないから来ないでくれ”と伝えられました。『親の死に目なんだから気にせず行け』と助言してくれる友人もいましたが、自宅でおとなしく回復を祈ることにしました。その翌日に心肺停止。あっという間でしたね。亡くなる3か月前から入院していたので、もう長くないことはわかっていたのに、なぜ『ありがとう』の一言が言えなかったのか。今でも後悔しています」

70%の人が「心残りがある」

 親の死についてはコロナに関係なく、後悔しない人のほうが少ない。親の死を経験した1010人にアンケート※を実施したところ、実に70.1%の人が「心残りがある」と回答。多くの人が親の死に対して何らかの後悔を抱いていることがわかった。 ※成人後、実親と死別している20~60代の男女1010人に調査(期間:2022年1月8~9日)
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親と話す時間なんていくらでもあったのに
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