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キングオブコント優勝芸人がカレー屋を続ける理由。1月の利益は数万円、2店舗は閉店も

 何かしらの値上げが連日ニュースとして流れてくる。経済が停滞し、物価が上昇し続ける“スダグフレーション”は深刻だ。消費者である我々の生活は当然苦しい。でも、もっと苦しい人たちがいる。「値上げ」という苦渋の選択をした数々の“現場”を直撃した。

コロナ禍と物価高騰で二店舗閉店!それでも芸人がカレー屋を続ける理由

意外な[値上げ現場]の断末魔 かもめんたる・槙尾ユウスケ氏

かもめんたる・槙尾ユウスケ氏「店頭に立つと、舞台やテレビだけでは一生会えなかったようなファンの人とも広く交流できるのが嬉しいんです」

 ギリギリの企業努力で価格据え置きや値下げに踏み切る大手チェーンもある外食産業。そんななか苦境に立たされるのが小規模経営の店だ。バー店舗でランチタイムのみ間借り営業をする「三軒茶屋カリガリ マキオカリー」もその一つ。キングオブコント優勝芸人のかもめんたる・槙尾ユウスケ氏がオーナーを務めることでも有名だ。 「ただでさえコロナの影響で、’22年1月は利益が数万円しか出ない状態。夢を追う芸人たちに、夢を諦めずに済むだけの収入を得る働き口を提供したいと始めたのに、これならバイトしたほうがいいんじゃないかと落ち込みましたね」  さらにここ1か月で追い打ちをかけたのが、原材料費や、コロナ禍の生命線であるUberEatsに必要な消耗品の高騰だった。 「カレーに不可欠な玉ねぎが箱単価で2000円も高騰したので仕入れ先を変更。容器やビニール袋も50個当たり100円程度値上がりしました。もともとUberEatsは諸経費や手数料がかさむ薄利多売の方法。断腸の思いでUberEatsでのみカレー全品を60円値上げしたんです」

店舗価格はなんとか据え置きも…

 しかし、店舗価格は現在もなんとか据え置いている。 「ウチは必要経費のうち固定費の割合が高くて安定しているので、まだ物価高騰の影響は少ないほう。家賃が光熱費・水道代込みで定額なのは間借り営業の強みですし、原材料費で一番高いのは『秋葉原カリガリ』さんから購入している“カレー種”。もしこれらを値上げされたら、さすがに店舗価格も50円程度上げないと立ち行かなくなるでしょうね」
意外な[値上げ現場]の断末魔

看板メニューの「カリガリマキオカリーDX」(1100円)。「この状態が続けば、店舗も全品50円ほど値上げするかもしれません」

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コロナ禍と物価高騰に耐えきれず…
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