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「終活平均費用700万円」はウソだった。専門家が教える“本当に必要な金額”

 人生100年時代。50歳ですら道半ばという長い余生は、喜ばしいどころか、不安でしかないという読者諸兄も多いことだろう。しかし、「お金」「健康」「孤独」といった世間に蔓延している老後不安は本当に正しいのだろうか? ウソに隠された誰も教えてくれない真実を解き明かす。  葬儀やお墓、遺品整理などの終活に莫大な費用が掛かり家族に迷惑をかけてしまうといった話はよく聞かれる。しかし、それは間違いだと専門家は断言する。いったい、本当にかかるのはいくらなのか、専門家に聞いてみた。

終活平均費用700万円は本当か?

間違いだらけの[老後不安] 葬儀、お墓、遺品整理といった終活費用。終活関連ポータルサイトを運営する鎌倉新書が実施するアンケートを基に計算してみたところ、なんと合計額は700万円にもなった。この真偽を問うたところ、マネーコンサルタントの頼藤氏は苦笑する。 「最近は『お墓はいらない』と墓じまいしている人も多いですし、遺品整理の費用にしても、生前に不要なものを処分しておけば、よほどのお金持ちでない限り、10万円ほどあれば事足ります」

こだわりがなければ数十万もあれば十分

間違いだらけの[老後不安]

※画像はイメージです

 たしかに「既にお墓があり、今後買う予定はない」という人が全国で7割以上いるというデータも。さらに、最近は格安墓石をネットで販売している石材店もあり、購入する場合でも費用は削れそうだ。 「葬式費用についても戒名や格式にこだわる家柄ならば、数百万円かかるかもしれませんが、火葬だけなら20万円以下のプランもあります。それに、最近注目の合葬墓の樹木葬なら数十万円で足りますし、お墓を買う予定がなく、こだわりもなければ終活費用は数十万円あればお釣りがきます」
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わがままや見えを張らなければ、終活費用は怖くない
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