タクシー運転手も避けるトンネル、歩くたび揺れる歩道橋…東京にある“危険スポット”
道路や水道など、生活を支えるインフラが全国各地で崩壊の一途を辿っている。しかし維持管理できない自治体も出てきているという。一体現場では何が起きているのか。全国で顕になりつつある“荒廃する日本”の実態に迫る。
東京都江東区/亀戸駅前歩道橋
誰かが階段を上るたびに振動が足元に伝わり、大型トラックが通れば歩道橋全体が揺れる。東京の亀戸駅前歩道橋は、国道14号線上を四角く囲むように架かっている。交差点には横断歩道がなく、人々は歩道橋を利用するほかない。
国土交通省が発表した点検結果では、4段階中最も危険とされる「Ⅳ」。現在緊急補修は実施済みらしいが、早急な架け替えが必要な状態だという。現地の通行者たちに話を聞くと、既に諦めの境地にさえ見える。
「30年以上もこの辺に住んでるけど、昔から駅に向かうにはこの橋しかない。危険なら直してほしいのは当然だけど、工事をしたらしたで1年は遠回りさせられるのも厄介」(自営業・61歳・男性)
住民たちも慣れきっている様子。’23年に工事を予定しているが、それまで事故が起こらないことを祈るばかりだ。
点検結果は最低ランク!?歩くたびに揺れる歩道橋
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