更新日:2024年02月05日 11:44
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この20銘柄に注目!配当金を年間378万円得る投資家が説く「毎日1株投資」とは

2024年1月から、ついに新NISA制度が始まった。 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠が設けられ、最高1800万円(併用可能だが成長投資枠は最高1200万円)まで非課税枠が使えるこの制度。資産形成の大きなゲームチェンジャーになるだけに、2023年から「どう使おうか」と悩んでいた人も多いだろう。 新NISAでは2つの枠に応じて様々な銘柄を組み込めるだけに、戦略的な投資が欠かせない。では、投資の達人たちは、どのようなポートフォリオで新NISAに挑むのだろうか。今回は『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』(KADOKAWA)の著者で配当金投資の第一人者、長期株式投資氏に、投資戦略を明かしてもらった。 【新NISA関連特集はコチラ】⇒勝ち組の[新NISA]戦略【MySPA!マンスリー特集】全10記事

つみたて投資枠はオールカントリー100%

これまでのNISA制度では、一般NISAの“5年”という期間の使い勝手が悪かったため、つみたてNISAでオールカントリーを買っていたという長期株式投資氏。「新NISAは期間が恒久化されてかなり魅力的になりました。すべての投資家にとって使わない理由がありません」とその魅力について説明する。 新NISAのつみたて投資枠は、旧つみたてNISAの投資を引き継ぎ、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を毎月10万円(年間120万円)積み立てる方針だという。 「インデックスへの投資は、長期で寝かせれば年6%程度の期待値に収斂するはずです。なので、仮に今後2、3年のうちに暴落があったとしても、淡々と積み立てを継続するのが重要だと思っています。 ただし、ご自身の年齢にもよるので、現在60代の方が20年後、30年後を見据えて積立投資をするのが合理的か、そこは個々人の年齢や資産背景によって正解は異なり、オールカントリーが唯一解ではありません。また、『(最大投資枠1800万円から成長投資枠の1200万円を除いた600万円分を)5年で最速で埋めるのが合理的』という意見も目立ちますが、これも個々の状況によるので何も焦る必要はありません。私は30年のタイムスパンで見れば、5年は誤差の範囲と考えます。同様に『年初に一括投資するのが合理的』という考え方についても、『新NISAだから』という理由で、何か特別なことをする必要はありません」(長期株式投資氏、以下同)

成長投資枠ではコツコツ1株投資

それでは、年間最大240万円の成長投資枠はどのような戦略を取る予定なのだろうか? 「現在毎日行っている配当銘柄への1株投資を、SBI証券の新NISA口座で継続します」 長期株式投資氏が言う「1株投資」とは、通常売買単元株数が100株と決まっている株を1株から売買できるサービスを利用して買い付ける投資スタイルのこと。少ない資金でも株価水準の高い「値嵩株(値がさ株)」が購入可能となる一方、単元未満であっても配当金は保有株数に応じて受け取れる。 「加えて、毎日1株ずつ買うというのは『ドルコスト平均法』になるので下げ相場に強い。株価に一喜一憂せず配当金を受け取れる株数をコツコツ増やす『貯株』という発想を持つことで、投資家の心が折れやすい下落局面でも投資を継続しやすくなります」 SBI証券のほか、楽天証券やマネックス証券などであれば、買付手数料も無料だ。ただし、これから新しく口座を開く人には、「現状ではSBI証券と楽天証券がベターです」とのアドバイスも。 「マネックス証券はNISA口座内での売却時にキャッシュバックという形で実質無料としていますが、雑所得で課税対象となる可能性があります。どう評価するかは個人の判断ですが、新しく開くのであれば、あえて不利な条件の証券会社を選択する理由もないでしょう “ズバリ、長期株式投資氏が投資予定の銘柄は……”

長期株式投資氏が投資予定の20銘柄一覧

さて、気になるのは一株ずつ投資する銘柄の内容だ。 「日本の各セクターを代表する財務が盤石な優良企業20銘柄を順番に継続して投資していきます。すると、長期で期待値が+になり、時間経過と共に着実に資産が増えていくはずです」 長期株式投資氏が20年という投資人生の中で見出した「死ぬまでに持ちたい優良銘柄」は以下の通りだ。
不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya