「配当株投資」で不労所得を狙う!人気投資家が激推しする「3種の神器」銘柄とは
2024年1月から、ついに新NISA制度が始まった。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠が設けられ、最高1800万円(併用可能だが成長投資枠は最高1200万円)まで非課税枠が使えるこの制度。資産形成の大きなゲームチェンジャーになるだけに、2023年から「どう使おうか」と悩んでいた人も多いだろう。
新NISAでは2つの枠に応じて様々な銘柄を組み込めるだけに、戦略的な投資が欠かせない。では、投資の達人たちは、どのようなポートフォリオで新NISAに挑むのだろうか。
「新NISAでの成長投資枠はインカムゲイン狙いです。どんな銘柄で新NISAの成長投資枠を埋めようかはギリギリまで悩んでいます。とはいえ、私の投資スタイルである配当金が年々増えていく増配銘柄に投資しようかと思っています」
そう話すのは30代の個人投資家・配当太郎氏だ。リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚め、着々と年間配当額を増やしているという配当太郎氏の新NISAの使い方に迫った。
まず新NISAの「配当金における恩恵」についておさらいしておこう。新NISA口座では、通常であれば配当に対して20.315%引かれる税金が非課税となる。
例えば、従来のNISAで配当利回り2%の銘柄に上限の600万円を投資すると、年間の配当が12万円得られ、税金で2万4378円円引かれる。一方で、新NISAは1200万円枠なので、従来であればかかっていた4万8756円の税金が引かれることはなく、単純に2倍となる24万円の配当がまるまる得られるというわけだ。
配当太郎氏はその名前の通り「配当株銘柄」を中心に投資をしているが、配当利回りの高さ“だけ”では株は買わないという。
「企業が事業によって売上を上げて利益を高め、それが“配当”という形で株主にも還元されるのがもともとの資本主義の姿です。そこで稼ぐ力が強い企業は配当も増加していくもの。そのサイクルをしっかりと回している成熟した企業に私は投資することが多いです。結果的に業界首位、首位級になることが多いですが、それは業績と還元に注目しているからであって、単純に大手企業なら安心できるからというわけはありません」
しっかりと売上利益を確保できており株式市場からも評価されている企業に投資すれば、その成長の果実を新NISAでも受けられるというわけだ。
果たして具体的にはどんな銘柄なのだろうか。配当太郎氏が“三種の神器”と呼ぶ銘柄がある。
「まずは三菱商事(8058)です。総合商社というビジネスモデルは世界的に見ても珍しいですが、天然ガスや石油化学など資源をがっちり抑えている。業績は資源価格に左右されがちで、市況が一服した昨今は減益予想ですがそれでも強いと思っています。言わば権益でお金を稼ぐ会社ですね。